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タッキーNDTM考坊制作・音楽演奏のページ



Photo by KAZUO-W  '08.04.27  ベルギー・ブルージュにて ( Canon EOS 40D )

ヨハン=ヤコブ・ファン・エイク 「涙のパヴァーヌ」による変奏曲
曲目11  2008.06.10 - MP3 - 96Kbps     Bq11-NamidaPVN.mp3
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この曲は ヨハン=ヤコブ・ファン・エイク(アイク) Jacob van Eyck
 (1590?-1657); (オランダ)の「涙のパヴァーヌ」による変奏曲 です。

原曲はダウラントJohn Dowland(1563-1626);(英) がリュート独奏曲として
作曲した「涙(ラクリメ)のパヴァーヌ」です。後から歌詞をつけた
「流れよ(あふれよ)、わが涙 Flow my Tears」 (リュート伴奏の歌曲版) 
とともにヨーロッパ各国に広く知られていたようです。
冒頭の下降する4つの音が涙を表しているようで、哀愁感が漂う名曲です。

オランダのユトレヒトで活躍した盲目のキャリオン奏者で、リコーダーの名手
でもあったファン・エイクは、この曲をリコーダー曲集「笛の楽園」のなかに
変奏曲としてとり入れました。当時、西欧内で有名だったこの曲を、
リコーダー演奏家や愛好者のために演奏させようとしたのでしょう。
曲目No4のCarr「イタリア風グラウンド上のディヴィジョン」と同じく
「ディヴィジョン形式の変奏曲」です。この演奏のように、原作者のダウラントが
作ったリュート伴奏でのものがいいですね。


以下はNHK「名曲アルバム」でテロップとして流れた解説です。

ヨーロッパ最大の学園都市のひとつ イギリス オックスフォード
世界中から数多くの若者たちが ここで学ぶためにやってくる

中世・ルネサンスの昔 ここに集まった学生たちは
だれもが必須科目のひとつとして 音楽理論を学んだ
彼らは理論を学ぶだけでなく 夜ごと流行歌を歌って楽しんだ

古い楽器が並ぶ楽器博物館
16世紀に大流行した弦楽器リュート
「あふれよ わが涙」の作曲者 ダウランドはこのリュートの名人
ヨーロッパ各地の宮廷を渡り歩き 演奏家として活躍する一方
リュート歌曲や独奏曲 合奏曲などを数多く作曲した
オックスフォードの名門カレッジ クライストチャーチ
1588年ダウランドはここで 音楽学士の学位を得た

「 あふれよわが涙 泉から流れ落ちよ
永遠に追放され 僕は嘆きに浸る 」

この曲の作曲時期は不明だが 若いころの作品といわれている
憂いに満ちた詞と音楽には 青春の孤独感が色濃く漂う
1600年 37歳の年に出版されると この曲は大流行し
様々な形に編曲されて 若者たちに愛された

ここオックスフォードの学生たちも 先輩のつくったこの歌を口ずさみ
悩み多き青春の日々の 慰めとしたに違いない




リコーダー愛好家なら、一度聞いただけで、心に留まってしまって
「いつか自分も吹いてみたい」と思う曲が何曲かありますが、
この曲もそんな中の1曲です。・・・・ベストONEかもしれませんね。
この曲をF・ブリュッヘンの演奏なんかで聞いて、”リコーダーの
とりこ”になってしまったかたも多いです。(タッキーNのようにね・・・)

タッキーNのベスト3ならあとは「ラ・フォリア」が残りましたね。

控えめに淡々と秘めた何かを語りかけてくるようなリコーダー演奏。
そんな感じはMIDIでは表現できませんが、すこしだけでもタッキーNの
この曲に対する思いが伝わればうれしいですね。

曲は自作のMIDI・DATAを外部MIDI音源で演奏させMP3形式で
録音したものです。 DTN考坊(タッキーN)の外部音源はsc8850+88VLです。

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